新型コロナウィルスワクチン
- ゆう
- 2021年6月1日
- 読了時間: 2分
医療従事者や福祉施設従事者から始まったワクチン接種。既に私の周りでも何人か接種した方もいましたので新型コロナのワクチンについてまとめたいと思います。
今出回っている新型コロナワクチンはmRNAワクチンと言うものです。これはmRNAという遺伝子の一部を摂取し、体内の反応でウィルスの表面にあるスパイクタンパク質を作りだし、それに対する中和抗体を作らせる、というものです。従来のものより抗体産生の速度は速いのですが副反応の頻度は高くなると考えられています。
さらに、通常日本人は海外の方よりも体格が小さいため、海外で開発された医薬品は日本の臨床試験で投与量を半分にして試験されますが、新型コロナのワクチンにかんしては十分な時間がないため海外と同じ量で日本人にも投与されています。そのため日本人での副反応の発生頻度は若干高くなっているようです。
副反応は1回目よりも2回目の方が頻度は高く、主な副反応としては、37.5℃以上の発熱(1回目14%、2回目30%)、疲労(1回目40%、2回目60%)、頭痛(1回目30%、2回目44%)などです。これらはほぼ一過性でそれほど重篤になることはありません。
重篤なものとしてはアナフィラキシーショックですが、今のところ10万人に一人の割合と低頻度であり、適切な対応をとれば問題ないとも言われています。
実際に打った方の話をざっくりとまとめると
少し腫れただけで何も問題無かった人20%
多少の発熱と接種部位に腫れ痛みが出て腕が上げにくくなった人60%
発熱、腫れ、痛みが強く腕が上がらない程の人が10%
疲労感が強く起き上がれない人10%
と言った様子があります。
しかしこれらの症状が出た人もほとんどが1,2日で回復したようですし、知り合いの研究者の話だと副反応が強い人の方が抗体産生の量は多いため感染の予防効果は高いようです。
ワクチンの目的は集団免疫です。個人の不安も分かりますが体質的に打てない方以外は是非社会全体の問題と考え、接種していただければ、と思います。

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