感染症おさらい
- ゆう
- 2021年2月1日
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2月末にワクチン接種が医療従事者から始まる予定となりました。そこで今月は感染症についてのおさらいです。
感染症とはウイルスや細菌などの微生物が体内に入り、体内で増加することにより発症する病気のことです。ウイルスは細菌と違い、核酸(DNAやRNA)とそれを囲む殻のみで細胞を持たず、自身の力では増殖ができないため他の生物の力を使って増殖します。このため生物として定義されるか微妙なラインの存在です。形も増殖過程も違うため、ウイルス性の感染症には抗生物質が効かない、という特徴もあります
感染が成立するための3つの要素として、感染源(例:ウイルスそのもの)、感染経路(例:飛沫などの感染までの過程)、宿主(例:人間)があります。感染を成立させないためにはこれらに対する対策が必要なので、感染源対策として感染者を隔離、感染経路対策としてマスク、消毒、換気、宿主対策として、ワクチンや睡眠、食事などに注意した健康的な生活、などがあります。
ワクチンとは、毒性を弱めたウイルスを接種する生ワクチン、感染力を無くしたウイルスを接種する不活化ワクチンなどがあります。新型コロナのワクチンに使われる核酸ワクチンはウイルスの遺伝情報であるmRNAを接種することで体内にウイルスの成分が作られ、その成分に反応する免疫を作る全く新しいタイプのワクチンです。原理的にはmRNAは体内ですぐに分解されるため、安全なものですが今後の動向に注意を払う必要があります。
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