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医薬品ニュース

  • 執筆者の写真: ゆう
    ゆう
  • 2021年3月31日
  • 読了時間: 2分

緊急事態宣言が解除され、これからコロナのリバウンドが起こるかどうか勝負の時期となりました。そんな中、医薬品業界で残念なニュースが2件ありました。


まず1件目は、小林化工というメーカーで、イトラコナゾールという水虫などの真菌の感染症に使う薬に睡眠薬が混入されていた事件です。


これは水虫の薬を飲んだだけなのに眠気などが起こることが薬局などでの聞き取りで発覚したのですが、なんと普通に睡眠薬として服用する量の倍以上の量が混入していました。イトラコナゾールは1日8錠飲むこともあるので通常の数十倍の量の睡眠薬を飲んでいたことになり、実際に事故や緊急搬送などの健康被害が100人以上報告されました。(死亡例が2件あるようですが混入が原因の可能性は低いという報告がありました。)


2件目は、日医工というメーカーで、富山の工場において通常の製造過程から逸脱した工程があったため業務停止処分がくだり75品目の医薬品が回収となりました。


理由としてはそれぞれの医薬品で様々で、書類や保管の不備、不適合医薬品を不適切な方法で再検査し適合とした、などです。いずれも健康被害などは報告されていませんがジェネリック医薬品の大手メーカーのため業界が騒然としました。    


通常、医薬品は「GMP(Good Manufacturing Practice)」すなわち「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準」について厚生労働省が定めている、医薬品等を作る上で遵守しなければならないGMP省令というものに沿って製造され管理されています。今回は2件ともそれに反してしまった上のニュースでした。


2件ともジェネリック医薬品を取り扱うメーカーであり、国を挙げて医療費削減のためジェネリックを推進するなかでの残念なニュースでした。これによりさらに厳密に医薬品が製造されるようになりジェネリックがより推進されるようになることを祈ります。    

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