毎回、豆知識のテーマは季節に合ったものをなるべく選ぼうと思っています。そこで今回は麻疹について、です。(ちょっと遅いかもしれませんが。。)
3/20に沖縄で感染が確認され、その後愛知、神奈川で感染が確認されました。茨城はどうなのか、と思い情報を確認したら1件ありました。沖縄では収束してきているそうなので大丈夫だとは思いますが、これ以上拡大しないことを祈ります。
麻疹とはどういう病気か。まず一番怖いのがその感染経路です。飛沫核感染(空気感染)といって同じ空間にいるだけで感染します。通常のマスクでは予防できないので予防するにはワクチン接種などで免疫をつけるしかありません。
次に怖いのは合併症です。麻疹だけの症状は、初期は風邪のような症状、次に頬粘膜にコプリック斑と呼ばれる白色小斑点ができ、発疹が全身にできたあと、色素沈着を残して次第に消失します。しかし、麻疹感染後数週は免疫力が落ちてしまい、他の感染症にかかりやすくなるので肺炎などのリスクが上がります。また、麻疹脳炎や亜急性硬化性全脳炎といった命に関わる合併症もあります。
麻疹は日本土着のものは根絶されたとされています。今回も国の対応が早く重症者はいないようです。これは予防接種の徹底の賜物です。怖い感染症の対策のために予防接種の大切さを再認識した最近の出来事でした。