土用の丑の日
- bsishiguro
- 2016年2月1日
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今年の土用の丑(うし)の日は7月24日(一の丑)、(二の丑は8月5日)です。
以前に美味しいうなぎのお店を紹介して頂いたことのある、うなぎ好きの患者さんとの会話の中で思いつき、『土用』についてお話ししようと思います。
土用とは陰陽(いんよう)五行説(ごぎょうせつ)(この世のあらゆるものは全てが木火土金水の五つの要素の組み合わせで成り立つと言う考え)から由来するもので、立夏・立秋・立冬・立春の直前18日間ずつです。 俗(ぞく)には夏の土用(立秋の直前、今年は8/8)を指し、その丑の日にうなぎを食べる習慣があります。 何故うなぎを食べることが良いのかと言うと・・・。
木 : 春
火 : 夏
土 : 季節の変わり目
金 : 秋
水 : 冬
春は木(植物)が盛んに伸びる季節。 夏は火のように暑い季節。秋は金属のように冷えてゆく季節。 冬は水のように冷えきって停滞する季節。 そして季節と季節の間に置かれた土用の意味について、五行説では土用には季節の交代を円滑に進めるという意味があると考えています。 それは土には死んだものを「土に還す」性質と「命を育成する」二つの性質が兼ね備えられており、異なる季節の間に土用を置くことで、消滅する季節と、まだ充分に成長していない新しい季節の性質が静かに交代していくと考えたのです。 簡単に言い替えますと、土用を如何に上手に過ごせたかで次の季節を健康で穏やかに送れるということです。 そこで、うなぎを食べて夏の疲労を解消し次の季節を迎え入れようという訳です。
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